温泉の季節!渋温泉の『金具屋』へ

連休を利用して、半年前から予約してあった長野の渋温泉の金具屋に行ってきました。ロビーに入ればすでに千と千尋の神隠しの世界です。温泉の熱を利用して暖房しているとかでぽかぽかしています。

部屋に入って、洗面所の蛇口をひねると熱い温泉が!お風呂も全て源泉かけ流しのお湯です(温泉で洗髪して大丈夫だろうか・・)

しかも温泉といえば硫黄の匂いなのですが、旅館全体がほっとした柔らかい香りがするのです(硫酸塩温泉なので人によって甘い香りがするとか。基本は無臭です)

この旅館は4つの自家専用源泉と5口の共同引湯を保有しているそうで場所によって硫黄の匂いがしました。

部屋でゆっくりお茶をした後、外湯めぐりを・・こじんまりとした街並みで、浴衣や私服の人も足元は下駄でカラカラと鳴らして身体の熱さを冷ましながら、好きなように歩いています。

渋温泉は9つの小さな共同温泉があり、無料で入れます。夜は所有者の方のお風呂場にもなるようです。かなり熱い!隣からあつっ!あつっ!という主人の声、私も溢れる湯の上から水を大量にだすんですが、豊富な源泉の湯量で中々ぬるくなりません(笑)

夕方からは金具屋さん9代目の文化財巡りツアー。国の登録有形文化財でもある大広間の天井は、富岡製糸場と同じトラス構造となっており、宮大工さんの遊びごころ満載の旅館は窓・廊下・部屋・3つの浴場・5つある貸切温泉(無料です)は全部が違う造りになっていて、若い人が多いのが納得。旅館の中がどうなってるのか不審者のようにうろうろしてしまいます。夜空に見えるようU字型に天井を貼ってあったり、窓枠が富士山のカタチをしていてライトが月に見えるような趣にしてあったり、壊した水車を再利用して廊下に埋め込んだり、・・ここでは書ききれないので割愛させていただきます。

夜は、食べきれないほどの食事。凄く美味しいのですが残してしまうほど。

次の朝は源泉ツアーに参加。ボーリングの設備も見せていただいて、設備は白い凝固成分でびっしりのものは塩で、海のないこの辺では重宝されたとか。しかも苦みもある・・だから渋温泉。右画像は2mも源泉が溜まっているとのこと。艶々したオデコを(多分8代目)マスク越しに羨ましく見ながら巡ったツアーでした。